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薬物治療アルゴリズム

本アルゴリズムでは、ハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D)1〜17項目の評価点が50%以上減少を「有効」とし、25%未満を「無効」、その間を「やや有効」としている。HAM-Dの基準に加えて、臨床全般改善度(CGI-I)における中等度改善以上をもって「有効」としてもよい1)
治療が「有効」と判断された場合でも、「寛解」に至らない場合は、「やや有効」に戻って段階的に治療を進める。

1. 大うつ病(軽症・中等症)の薬物治療アルゴリズム1)

軽症・中等症のうつ病に対する、第一選択薬はSSRI・SNRIとされている。不安の強いうつ病の場合は、抗うつ薬の効果がでるまでの方策として、初期に限ってベンゾジアゼピン系抗不安薬の併用が認められている。ただし、4週を超えての漫然とした使用は依存などの問題を引き起こすため、控えた方がよい1,2)
第一選択薬が有効でなかった場合は、リチウム併用による抗うつ効果の増強を行うか、TCA(三環系抗うつ薬)、non-TCA(非三環系抗うつ薬)を含む他の抗うつ薬に変更する。

2. 非精神病性大うつ病(重症)の薬物治療アルゴリズム1)

DSM-IVにより精神病症状を伴わない重症うつ病と診断された場合は、TCA、non-TCA、SSRI、SNRIが第一選択薬となる。また、速やかな症状の改善を優先する場合は、ECT(電気けいれん療法)を選択する。2回目の治療選択以降は、基本的に軽症・中等症と同じく、他の抗うつ薬への変更か抗うつ効果増強療法を選択する。また、薬物療法が無効な場合は、ECTが推奨される1)

※本アルゴリズムは、厚生労働省精神・神経疾患委託費「感情障害の薬物治療ガイドライン作成と
  その実証的研究」の援助を受け、精神科薬物療法研究会により作成されたものである。


【参考文献】
1. 精神科薬物療法研究会(編):気分障害の薬物治療アルゴリズム,じほう,2003
2. 樋口輝彦:うつ病の治療ガイドラインと薬物選択アルゴリズム,内科,2003,92(4):612-617

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